大阪で開催された日本不整脈心電学会主催の「第9回植込みデバイス関連冬季大会」に1日だけ行ってきました。
第9回植込みデバイス関連冬季大会 会長 栗田隆志(近畿大学医学部附属病院心臓血管センター)
拝聴セッションは、私のスケジュールミスで途中からの会場入りになってしまい、すべては聞けませんでしたが、当会の監事をしております市成浩太郎先生もコメンテイターを務められました「ICD 患者の車の運転制限について、植込み型デバイス関連社会問題対策委員会合同セッション」を聞かせてもらいました。
内容については
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2001年の道路交通法改正とそれに伴う2002年の同法施行令の改正により,ICD患者の自動車運転の可否の判断を症例ごとに行うこととなり,2003年,不整脈学会を中心とする不整脈に起因する失神例の運転免許取得に関する診断書作成と適性検査施行の合同検討委員会が,その判断基準に関するステートメントの初版を発表した。それ以降,同ステートメントは,2010年と2015年に改訂が行われた。
現在,運転制限期間は,ICDの二次予防新規植込み後は6ヶ月,一次予防新規植込み後は6ヶ月であったが2010年改定で30日,ICD適切作動後は12ヶ月,不適切作動後は12ヶ月であったが2015年改定で作動時意識障害なしなら制限なし,ICD植換え後は1~6ヶ月が2010年改定で7日,リード変更後は1~6ヶ月が2010年改定で30日となり,現在に至っている。
患者の生活の質を保つことと市民の安全の確保のバランスから,現状の制限期間は適切であるか。さらなる制限期間の緩和は可能か。当セッションでは現場の声と実際のデータの両面から考察し,将来を展望したい。
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此処での話として、今後の改正について、今年の早い時期に新たな制限緩和が出る模様との事。
発表前なのでここには載せられませんが、ICD患者にとって有益な内容になっていました。
6か月が3か月などなど・・・患者の為に奔走(関与)頂いている医師や関係者様に深く感謝です。
hitomi